Little Feat「The Last Record Album」。1975年作品。
スライドギターの名手として名高いLowell George率いる数多くの歴史的名盤を生み出したロサンゼルスきっての最高のロックバンドの一つ、Little Feat。ファンキーさと切ない哀愁を同時に含んだ泣きながら興奮せずにはいられない作品ばかりですね。今作は彼らの5作目にしてプロデューサーとしても活躍したLowell George曰く「This is also the first record that I identify myself」と言わしめたハリウッドの光と影を投影した素晴らしき名盤です。Lowellの独裁体制を捨て、一つのバンドとして作り上げた今作は過去作より地味なんて言わせない。うち震えながら聞け。
どこか内省的なイメージがあるがそこが素敵。聞けば聞くほど味が出る。ヨーロッパツアーなどの演奏旅行も功を制したのかアンサンブルはアダルティにスッキリとまとまっています。過去作のエネルギーや多彩な表現も素晴らしいけど、この落ち着いたサウンドも魅力。若干フュージョン色があるのもいいね。ドラムブレイクも大人っぽくて良いです。”One Love Stand”の落ち着いてるけどノリの良いアレンジと歌メロディがじんわりくる。続いてギター&ベースのユニゾンがググッとストイックなグルーヴの”Down Below The Borderline”もナイス。
Somebody’s Leavin’ Tonight
名盤は名盤ですよ。所有は日本盤。USオリジナル欲しいけど高えし。帯付きだしいいです。