Franco Battiato「Gilgamesh」。1992年作品。
60年代から活動続けるイタリア鬼才音楽家。ポップスから電子音楽、民族音楽や音楽外の様々な影響を折衷した独自の実験的な膨大な作品の数々。イタリアではもちろん、世界中に熱い信者がいますね。今作は古代メソポタミア文学作品”ギルガメシュ叙情詩”を彼独自の視点でオペラ化したものの実況録音盤。壮大なスケールの神秘エスノ音楽の傑作。
時空を軽く超えるトリップ感。ピアノや弦楽のミニマルなフレーズ、厳かに歌う声楽隊、音数は少なく無駄のない空間配置が美しい。アンビエント的な音響だがひしひしと伝わって来る熱量。現在も様々なイマジネーション源となる名作と言われる”ギルガメシュ叙情詩”の持つエネルギーをすくい上げるような力強さ。イタリア語全然わからないし、原作も概要しか知りませんが音楽だけでもすごく気持ち良い。
LP/CDと同時にリリースされたカセットテープを所有。LP欲しいなー。