2012年 05月 15日
ダーティな毎日を速やかに健全な生活にするには音楽です。
もう宗教。ごめんなさい。
寝る前に魂が燃える素晴らしき名盤を個人的備忘録にメモメモ。

Gravity Adjusters Expansion Band 「One」。1973年作品。
透明ドローンを奏でる楽器、Waterphoneの製作者としても知られるRichard Watersを核とする自作楽器即興集団Gravity Adjusters Expansion Band。67年に結成された彼らはその奇怪な多数の自作楽器を使用した何ものにも縛られない独自の音楽を作り上げています。今作はオリジナルLPは激レア盤として知られ、内容も非常に高濃度高水準の独自のエクスペリメンタル・ミュージックで震わせてくれる大名盤です。
この異様な透明感、だけども怪しい匂い。透き通った煙ですよ。独自の自作楽器の織りなす音色は何処にも所属しない異郷の音を響かせ、渦巻いて行く集団演奏。透明なサイケデリア。この怪しさにグングン引き込まれて行きます。
こう王道Free Jazz的なアグレッシブさもある演奏なので非常に入り込みやすいです。時に醸しだすアンビエント臭もグレイトです。でも、全然チル出来ませんが。異次元の様な、暗いおとぎ話の様な不気味さとある種の清涼感すら感じる音色の同居はちょっと他にはないですね。
プリミティブな雰囲気を残しつつも結局何処にも収まりきれない音世界にメロメロですよ。当時の即興演奏なので途中若干間延びする部分もあるのですが、それがまた耳に残っていい味出してるのです。
もっと色んな人に聞かれるべき作品です。

Frank Rowenta 「Schuss In Den Ofen」。2002年作品。
Gregor Jabsと共にJeans Recordsを主宰する現代ドイツの暗黒コラージュの奇才Frank Rowenta。2005年にH.N.A.S.のAchim P. Li Khanのプロデュースでアルバムも出している彼。多彩な音使いにも関わらずあくまでもダークな世界観を構築する彼のセンスは素敵過ぎます。今作は彼のソロ1stにして恐ろしい無感情な音世界を繰り広げるコラージュ好きには堪らない名盤です。
Dom Elchklangからのリリースはさすが過ぎます。冒頭は残響の深い牧歌的なギター・インストで幕を開けと思いきや、銃声のような激しい音群と反復する扇情的な女性のボイスがかっこ良すぎる暴力的なコラージュの嵐。目まぐるしく変化する情勢が堪りません。
この扇情的な音の並びは非常に癖になります。えげつない電子音の使い方もまた最高。環境音のコラージュと混ざって無慈悲な音を作り上げています。
とにかく暗黒な内容。変な汚さがないのが凄い不思議です。この何処か達観した音が怖いのですよ。
えげつない音の塊です。

The New Blockaders / merzbow / aNoMaLi 「KAIL-YUGA KARMA」。2011年作品。
皆大好きTNBことThe New Blockaders。UKノイズの重鎮というか生きる伝説。嫌いな人いるのか正直疑問な彼ら。現在のノイズ・スタンダードなテンプレの一つを作り上げたと言っても過言はありません。日本人特に好きですよねぇ。今でもコラージュ/ノイズ素材を作らせたら右に出る者は中々いないです。数々の名盤は本当に胸に残りますし、現在も色々と精力的に独自の活動を繰り広げる彼らはマジ尊敬です。
今作は2004年発表の10インチ「Falten」、同年の日本ノイズ界の重鎮Merzbowとの共作「Oumagatoki」、2003年HypnagogiaのオーナーによるAnomaliの「Nitya-Baddha」、英国良質ノイズレーベルのHypnagogiaが手掛けた3タイトルに2010年に録音された新たな「Kali-Yuga Karma」を追加した限定300枚のCDであり2000年も彼らの存在感をアピールする名盤です。
はあ、素晴らしいです。マジでマストですわ。これぞTNB節の超カッコイイ無機質な素材に各人の手腕が光る光る。基本的に情報量の多いハードなノイズなのですが、これがまた上品と言うか実は良く聞くとそんなに音自体は多くのないのに一音の存在感が強過ぎて膨大な塊に見えてしまいます。
とにかく目茶目茶テンション上がります。しかも静かにね。聞いてる間は呆然としてしまうのですが、終わると何かこう高まるものが。あまりにもグレイト過ぎます。ノイズ嫌いな人も是非聞いて欲しい内容ですね。
硬質な音が多いのですが、痛くならずに前に出過ぎずただ圧倒的な存在感のみを誇示しています。さすが過ぎますよー。
ああ、これのオリジナル欲しいわぁ。
もう遅いので寝ます。

























































































